世界の歯科事情について

まず医療格差が大きいとされるアメリカでは、民間の保険に入っていない人は良い治療を受けられない傾向にあります。それは、アメリカでは一般歯科と専門医が区別され、治療費が高いからです。アメリカで虫歯を治療すると、10万円以上かかります。しかしその分医療水準は高いです。

アメリカ人は歯が汚いと生活習慣まで悪いと見なすので、歯並びを良くしたり歯を白くしたりするのが一般的です。治療費の高さから歯科予防が根付いており、デンタルIQも高いです。次にドイツでは、国民の90%が加入する公的保険制度があります。保険適用の歯科治療は、全て無料です。

高い水準の治療を受けたい場合は、民間の保険に入ります。ドイツで最も特徴的なのが、医師に定年があることです。1999年からドイツの医師は、68歳で定年になり56歳以上の新規開業が認められていません。スウェーデンは世界でトップクラスの保障体制で有名です。

矯正を含めた歯科治療は19歳までは無料で受けられます。20歳以降になると治療費が高くなりますが、多くを保険で支払っています。スウェーデンは寒い地方なので、干し肉などの硬い保存食で暮らさなければならず、歯を大切にする習慣が生まれたといわれます。学校の検診で虫歯が見つかると、授業よりも治療を優先することもあります。

国民の虫歯保有率が少なく、予防歯科が徹底されています。虫歯予防に効果的なキシリトールもスウェーデンで生まれました。

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